消化器内科について
消化器内科では、食事の通り道である食道・胃・十二指腸・小腸・大腸といった消化管の疾患や、消化液を作る臓器である肝臓・胆道(胆嚢、胆管)・膵臓の疾患を主に診療しています。様々な臓器にがんは生じますが、男女共にがん死亡数の上位に原因として消化器系がんが多く含まれます(図1)。日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性で61.1%(2人に1人)、女性で50.1%(2人に1人)とされており、いかに早期にがんを発見し治療するかが健康寿命を延ばす鍵となります。消化器系がんによる死亡率は40代から徐々に上昇してくるため(図2)、健診などでも積極的に内視鏡検査や腹部超音波検査を受けることが重要です。消化器内科ではこれらの検査を積極的に行い、がんの早期発見や治療に取り組んでおります。
内視鏡的に切除が難しいがんの患者さんで、外科的手術が必要な場合は消化器外科が適切な手術で治療を行います。胃粘膜下腫瘍に対しての腹腔鏡内視鏡合同胃局所切除術(LECS)など、外科と内科で連携した低侵襲手術も行っています。手術不能・再発進行がんに対する各種抗がん剤治療は、がん化学療法認定看護師も加わり抗がん剤治療を行います。

<図1> 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)

<図2> 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)
内視鏡検査について
腹部症状や便通異常などの症状のある方はもちろん、特に症状のない方でも40歳になったら一度は胃カメラや大腸カメラを受けていただくことをお勧めします。また、当院では健診部と連携し胃がん・大腸がん検診も実施しています。検診対象外の方でも人間ドックとして胃カメラや大腸カメラを受けることが可能です。二次検診として他院の健診・検診で異常を指摘された場合の精密検査も行っています。
腹部超音波検査などで指摘された肝臓・胆道・膵臓の異常に対しては、造影剤を用いたCT/MRI検査を迅速に実施し、必要に応じて検査入院していただき細胞や組織を採取します。図1は腹部超音波検査で指摘された10mm程度の膵臓腫瘍に対して、超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNB)という手技を用いて組織採取を行っています。超音波内視鏡検査(EUS)は、胃カメラの先に超音波装置が付いた専用の内視鏡を口から挿入することで、胃の中から膵臓・胆道などを観察し、通常の腹部超音波では届きにくい部位を詳しく観察します。
早期の消化管がんであれば内視鏡治療を行い、がんを取り除きます。当院では食道(図2)、胃(図3)、大腸(図4)の各消化管の早期がんに対して内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)を行っています。ご高齢の患者さんでも、全身状態やご本人の希望を総合的に考慮して治療の適応をチーム全体で考えています。当院ではそれらの内視鏡検査・治療を積極的に行い増加傾向となっています(図5)。


内視鏡検査を受ける場合
当院で可能な処置について
消化管、肝胆膵領域の各種検査・治療を行っています(下記参照)。緊急の吐下血や黄疸などへの緊急内視鏡にも対応しています。希少疾患や高度な治療に関しては、産業医科大学病院と連携をとりながら診療を進めています。
消化管領域
胆膵領域
肝臓領域